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チューダー買取相場【2026年最新】|ブラックベイ58の値上がり予測

チューダー買取相場【2026年最新】|ブラックベイ58の値上がり予測

「チューダーって、結局ロレックスの廉価版でしょ?」。5年前まではそう言われていました。しかし2026年現在、その評価は完全に過去のものです。自社ムーブメントの搭載、METAS認証クロノメーターの取得、限定モデルの完売連発。中古市場では正規価格を上回るプレミアモデルも続出し、買取相場は2020年比で平均1.7倍程度まで上昇したと見られます。

特にブラックベイ58、ペラゴス39、ブラックベイGMTの3モデルは「買えば値上がりしやすい時計」として投資家層からも注目されており、2026年5月時点で買取上限が新品定価を超えるケースも珍しくありません。

本記事では、チューダー全コレクションの最新買取相場、値上がりが続いている根拠、高く売るための具体的なコツ、おすすめ買取業者5社の比較まで、約8,000字で解説します。手元のチューダーが今いくらで売れるのか、3分で全体像を把握できる内容になっています。

チューダー ブラックベイ 58(Black Bay 58)
出典:Unsplash(撮影:Fidel Fernando)

1. ロレックスの妹ブランドから「独立した名門」へ。チューダー再評価の波

チューダー(TUDOR)は1926年、ロレックス創業者ハンス・ウィルスドルフが「ロレックスの品質を、より手頃な価格で」という思想のもと立ち上げたブランドです。長らく「ロレックスの妹ブランド」「廉価版」と位置づけられてきましたが、2010年代後半から大きく路線転換しました。

チューダー再評価の転機となった3つの出来事を整理します。

2015年に自社ムーブメントMT5621を搭載しました。それまでETA社製汎用ムーブメントを使用していましたが、ペラゴスにMT5621を投入。70時間パワーリザーブ、シリコン製ヒゲゼンマイ採用で、汎用機を一気に脱却しました。

2018年にはブラックベイGMTを発表。バーゼルワールド2018で発表された「ペプシベゼル」のGMTは、ロレックスGMTマスターII(126710BLRO)の品薄状態と相まって、定価40万円台ながら中古市場で60万円超のプレミア価格となりました。

2021年にはMETAS認証マスタークロノメーターを取得。ブラックベイ58 925(シルバーケース)、ブラックベイセラミックでオメガと同じMETAS認証を取得しました。「ロレックスの妹」から「オメガと並ぶ独立した名門」へとポジショニングが変化しています。

矢野経済研究所の腕時計市場調査(2025年版)によれば、国内の中古高級時計市場におけるチューダーのシェアは2020年の3.2%から2025年には7.8%まで拡大したと言われます。買取査定件数ベースでも年率20%超の成長を続けており、ロレックス・オメガに次ぐ第3勢力として定着しました。

「親ブランドの威光で売っている」のではなく、独自の価値で評価される時代に入ったわけです。

2. 【2026年5月最新】チューダー買取相場一覧

2026年5月時点の主要モデル買取相場を一覧化しました。価格は付属品完備・新品同様(Sランク)の上限値、最新業者査定3〜5社の中央値を基準としています。なお、チューダーは2024〜2026年にかけて複数回の定価改定があり、下表の「定価」は直近の改定後価格を反映した目安です。

コレクション型番(代表)直近定価(参考)買取相場(中古)買取上限(新品同様)対直近定価レシオ
ブラックベイ5879030N約610,500円35〜42万円48万円約79%
ブラックベイ58 92579010SG約695,200円48〜58万円65万円約94%
ブラックベイ4179230N約481,800円33〜40万円45万円約93%
ブラックベイGMT79830RB約615,890円52〜62万円70万円約114%
ブラックベイGMT S&G79833MN約858,000円65〜78万円85万円約99%
ブラックベイクロノ79360N約643,500円42〜52万円58万円約90%
ブラックベイセラミック79210CNU約643,500円50〜60万円68万円約106%
ペラゴス4225600TN約587,400円38〜48万円55万円約94%
ペラゴス3925407N約547,800円48〜60万円68万円約124%
ペラゴスFXD25707B約547,800円50〜62万円70万円約128%
ヘリテージクロノ70330N約547,800円32〜40万円45万円約82%
ロイヤル3628500-0007約437,800円25〜32万円38万円約87%
1926(28mm)91350-0001約251,900円14〜18万円22万円約87%

注目したいのは、ペラゴスFXD(フランス海軍仕様)が直近定価に対して128%前後と高いレシオを示している点。海軍プレミアと固定ラグ構造の希少性が評価されています。

ブラックベイGMTは依然として中古買取が定価並み〜定価超え水準で推移。ロレックスGMTマスターIIの納期長期化(依然1〜3年待ち)の影響を受け続けています。ヘリテージラインは廃番モデルの方が現行モデルより高値化する傾向。ヘリテージブラックベイ初代(79220N、廃番)は55万円前後で取引されています。

過去3年の価格推移を見ると、ブラックベイ58は2023年5月時点で買取上限38万円→2026年5月48万円と26%上昇。ペラゴス39は同期間で42万円→68万円と大きな上昇を示しています。なお、定価そのものも段階的に改定されており、79030Nは2022年頃の約42万円から2026年初頭時点で約61万円まで段階的に引き上げられています。新品価格の上昇が中古相場を押し上げている側面が大きい点には留意が必要です。

ロレックスの値上がりが鈍化傾向にある中、チューダーは2026年に入っても価格上昇トレンドが続いているのが特徴です。

→ 参考:ロレックス買取相場の最新動向はこちら

チューダー ブラックベイを着用した腕元
出典:Unsplash(撮影:Fidel Fernando)

3. コレクション別詳細|ブラックベイからロイヤルまで

3-1. ブラックベイシリーズ(コア中のコア)

チューダーの売上の約60%を占める看板コレクション。1950〜60年代のヴィンテージダイバー「サブマリーナ7922」のデザインを現代に蘇らせた、レトロモダンの代表格です。

ブラックベイ41(79230N)はベーシックな41mmケース、流動性が高いモデル。買取相場33〜40万円。色違いではブラック(N)が最も人気で、ブルー(B)・レッド(R)はやや低めの査定になる傾向があります。

ブラックベイ58(79030N)は本記事の主役級。「58」は1958年型サブマリーナへのオマージュで、39mmケースが日本人の手首にジャストフィットすると評判です。2018年発売以来、中古相場が安定して推移してきた異例のモデル。買取上限48万円は発売当初の定価を超えています。

ブラックベイ58 925(79010SG)は925がスターリングシルバー素材を意味し、ケース全体が銀製の異色作。経年で出る独特のパティーナ(変色)を楽しむモデルで、買取相場48〜58万円。シルバー素材は経年使用で査定が下がる宿命があるため、未使用品プレミアが特に大きい傾向にあります。

ブラックベイクロノ(79360N)はブライトリングとの技術提携で生まれたクロノグラフ。MT5813ムーブメントはブライトリングB01ベース。買取相場42〜52万円。クロノグラフは需要層が限定されるため、3針モデルより査定の伸びはやや控えめです。

3-2. ブラックベイGMTシリーズ(投資家垂涎の的)

ブラックベイGMT(79830RB)は通称「ルートビアGMT」「ペプシGMT」と呼ばれる色違い2種類が存在。2026年5月時点では赤青ベゼル(ペプシ)の方が査定が10〜15%高い傾向。買取相場52〜62万円。

ブラックベイGMT S&G(79833MN)はステンレス×イエローゴールドのコンビモデル。2023年発売の比較的新しいモデルで、買取相場65〜78万円。金相場上昇の影響を直接受けるため、2026年金価格高騰局面では査定が上振れしやすい構造です。

GMTモデルは「ロレックスGMTマスターIIが買えないからチューダー」という代替需要が支え続けており、ロレックスの正規流通が改善するまでは高値圏が維持される可能性があります。

3-3. ペラゴスシリーズ(プロフェッショナルダイバー)

ペラゴス42(25600TN)は500m防水、ヘリウムエスケープバルブ搭載の本格ダイバー。チタンケース・チタンブレスで重量わずか150g。買取相場38〜48万円。

ペラゴス39(25407N)は2022年発売の39mmサイズ。日本市場での人気が突出しており、買取相場48〜60万円は定価超え水準。「ペラゴス42は大きすぎる」と感じていたファン層を取り込みました。

ペラゴスFXD(25707B)はフランス海軍コマンド部隊「コマンドー・ユベール」のために設計された固定ラグ(FXD = Fixed)モデル。ストラップ交換時にバネ棒が外れるリスクをゼロにする軍用設計が魅力。買取相場50〜62万円で、定価比約128%という全モデル中最高レシオを記録しています。

3-4. ヘリテージシリーズ(廃番でも輝く)

ヘリテージブラックベイ、ヘリテージクロノ、ヘリテージアドバイザーなど複数モデルが存在しましたが、2024年以降は順次廃番化。

ヘリテージクロノ(70330N)は買取相場32〜40万円。現行ラインナップから外れたため流通量が減少しており、状態の良い個体は今後さらに希少化する可能性があります。

ヘリテージブラックベイ初代(79220N)は2012年発売の記念碑的モデル。買取相場48〜55万円。発売当初の定価37万円を上回るプレミア価格です。

3-5. ロイヤルシリーズ(ジェネリック・ジュビリー)

2020年発表の新ライン。インテグレーテッドブレス(ジュビリー風)が特徴で、ロレックスのデイトジャストを彷彿とさせるデザイン。買取相場25〜32万円とエントリー帯ですが、若年層・女性層の需要が拡大中で、2026年に入ってから査定額が前年比で1割前後上昇しています。

4. チューダー製の自社ムーブメント「MT5xxx」の価値

チューダー再評価の核心は、自社ムーブメントの存在です。

キャリバーパワーリザーブ搭載モデル特徴
MT540070時間ブラックベイ4141mmケース向け基本機
MT540270時間ブラックベイ5858専用設計
MT560270時間ブラックベイ41デイト機能付き
MT561270時間ブラックベイGMTGMT機能搭載
MT562170時間ペラゴス42大型ローター
MT565270時間ペラゴスFXD固定ラグ最適化
MT581370時間ブラックベイクロノブライトリングB01ベース
MT540065時間ロイヤル36コンパクト機

MT5xxxが査定額を押し上げる理由は、COSC認定クロノメーター標準装備による日差-2〜+4秒の精度保証、70時間パワーリザーブの実用性、シリコン製ヒゲゼンマイによる磁気耐性の向上、可変慣性テンプによる調整精度の高さ、といった点にあります。

ETAムーブメント搭載の旧モデル(2014年以前生産)と比べて、MT5xxx搭載モデルは買取査定で平均20〜30%プラスになります。型番末尾や生産年が大事な理由はここにあります。

たとえば同じ「ブラックベイ41」でも、2014年以前のETA社製2824搭載機(型番79220など)と、2016年以降のMT5602搭載機(79230)では、状態が同等でも査定差が10〜15万円つくことが珍しくありません。

チューダー ペラゴス FXD(ブルーダイヤル)
出典:Unsplash(撮影:Joshua katt)

5. チューダーの相場上昇が続く5つの背景

2026年以降もチューダー市場が拡大する可能性がある根拠を5つ整理します。なお、相場の将来予測は為替・需給・経済環境に左右されるため、ここで挙げるのはあくまで「上昇継続の理由になりうる構造要因」です。

ロレックスの「代替需要」が継続しています。ロレックススポーツモデル(デイトナ、サブマリーナ、GMTマスターII)の正規店納期は2026年5月時点でも依然として12〜36ヶ月。手に入らない以上、デザイン的に近いチューダーへ流れる需要は構造的に続きやすい状況です。ブラックベイGMTはGMTマスターIIの代替候補として定着しました。

METAS認証ラインが拡大しています。オメガと同じスイス連邦計量・認定局(METAS)の認証を、2021年以降チューダーも順次取得。2026年時点でMETAS対応モデルが複数機種まで拡大しており、「精度の高さで選ばれるブランド」というポジショニングが強化されています。

限定モデルの完売も続いています。ペラゴスFXD「コマンドー・ユベール」、ブラックベイP01、ブラックベイブロンズなど、限定・コラボモデルが発売即完売を繰り返しており、ブランド全体への希少性プレミアムが醸成されました。

価格改定も継続中です。チューダーは2022年・2023年・2024年・2025年と複数年にわたり正規価格を改定。ブラックベイ58(79030N)で見ると2022年定価約41.8万円から2026年初頭時点で約61万円まで段階的に上昇しており、新品価格が上がれば中古相場も連動して上がる構図が続いています。

加えて、2024年からチューダーはF1のVisa Cash App RB(旧アルファタウリ)F1チームのオフィシャルパートナーに就任しています。F1全体の公式タイムキーパーは2025年からタグ・ホイヤーが復帰しているため、F1全体のタイムキーパーではない点には注意が必要ですが、モータースポーツ領域でのグローバル露出度の高まりは、長期的なブランド価値の押し上げ要因のひとつになりえます。

6. チューダーを高く売る5つのコツ

ここからは実践編。同じモデルでも査定額が5〜15万円変わる、具体的なテクニックを解説します。

コツ1:付属品をフルセット揃える

ギャランティ(保証書)、外箱、内箱、コマ、タグ、説明書というフルセットを揃えるだけで査定額は平均8〜12%上昇します。保証書は必須で、未提出だと一律で買取上限から10〜20万円減額されるケースもあります。

コツ2:購入から5年以内が査定のピーク

チューダーは「正規保証期間内(購入から5年)」がもっとも査定額の伸びやすい期間です。5年を超えると保証メリットが消失するため、買取上限から3〜8万円程度ダウンする傾向があります。手放すなら4年目までが目安です。

コツ3:3社以上の相見積もりが必須

買取業者ごとの得意ジャンルが異なるため、同じブラックベイ58でも査定額に最大15万円の差が出ることがあります。最低でも3社、できれば5社の相見積もりを取りましょう。ネットの簡易査定でOKです。

コツ4:自分で磨かない・洗わない

「綺麗にしてから売ろう」と研磨剤で磨いたり超音波洗浄をしてしまう人がいますが、これは逆効果。素人作業で生じた微細なキズ・歪みは査定士がすぐ見抜きます。減額理由になるので、軽く拭く程度に留めること。

コツ5:相場が動いた直後に売る

チューダーの定価改定は近年9〜10月に行われる傾向があります。改定発表直後は中古相場も連動して上昇しやすいため、改定の1〜2ヶ月後(10〜11月)が売り時の目安。逆に1〜2月は閑散期で査定が伸びにくい時期です。

→ より詳細なコツ:時計買取で査定額が変わるポイント

7. チューダー買取おすすめ業者比較(5社)

主要5社のチューダー査定実績・特徴を比較します。

業者名チューダー査定実績査定スピード出張買取海外販路強み
なんぼや月間約450本最短10分あり(無料)香港・シンガポール全国62店舗、初心者にも安心
コメ兵月間約380本最短15分あり(無料)中国・東南アジア上場企業、独自KOMEHYO AUCTION
GINZA RASIN月間約220本最短20分銀座来店世界30カ国時計専門店、専門査定員多数
大黒屋月間約180本最短20分あり(出張費要相談)国内中心全国200店舗、即日現金化
宝石広場月間約160本最短15分渋谷来店EU・北米時計専門、高額モデルに強い

なんぼや(公式サイト)はチューダー査定本数で業界トップクラス。海外販路(特に香港マーケット)を活かした高額査定が強み。ブラックベイGMTやペラゴスFXDなど海外需要が強いモデルは、なんぼやが伸ばしやすい印象です。

コメ兵(公式サイト)は東証スタンダード上場で、買取後のオークションシステム(KOMEHYO AUCTION)が独自の販路となっています。中堅価格帯(30〜50万円)のブラックベイ41やロイヤルで強い査定を出す傾向があります。

GINZA RASIN(公式サイト)は時計専門店ならではの査定精度が魅力。ヘリテージライン(廃番モデル)やヴィンテージチューダーで他社より10〜15%高い査定が出るケースが多いです。

大黒屋は全国200店舗の店舗網が強み。「今日中に現金化したい」というニーズに最適。ただしモデルによっては専門店より査定が控えめになることもあります。

宝石広場は渋谷の時計専門店として50年以上の歴史。100万円超のチューダー(ブラックベイ58 925、限定モデル等)で本領発揮する印象です。

結論として、相見積もり前提で「なんぼや+コメ兵+GINZA RASIN」の3社が鉄板の組み合わせです。それぞれ得意ジャンルが微妙に異なるため、3社揃えれば査定額の最大化と相場感の把握が同時にできます。

8. 査定で減額になる10のポイント

逆に「これをやると損する」減額要因を網羅しました。

減額要因平均減額幅回避策
保証書なし-10〜20万円購入時から大切に保管
外箱なし-3〜5万円内箱だけでも残す
コマ(余りコマ)紛失-2〜4万円購入時のコマは必ず保管
ガラス傷-5〜15万円衝撃を避ける、保護フィルム
ブレス伸び-3〜8万円定期メンテナンス
自社磨きの痕跡-5〜10万円絶対に自分で磨かない
電池切れ(クォーツ)-1〜3万円査定前に電池交換不要、現状渡しでOK
OH(オーバーホール)未実施で5年超-3〜7万円5年以内なら未実施でも問題なし
並行輸入品(保証書なし)-10〜25万円正規購入が鉄則
改造(社外ベルト・ベゼル交換)-10〜30万円純正部品で戻してから査定

注意したいのは「自社磨きの痕跡」と「改造」。チューダーの市場は純正状態を高く評価する傾向が強いため、いじらないのが最善策です。

9. ロレックスとチューダーの査定差・市場ポジション

「結局ロレックスと比べてどうなの?」という疑問に、定量的に答えます。

9-1. 同価格帯モデルの査定差

比較項目ロレックスチューダー
代表モデルサブマリーナデイト(126610LN)ブラックベイ58(79030N)
直近定価(参考)約1,476,200円約610,500円
買取上限約138万円約48万円
対直近定価レシオ約93%約79%
中古市場流通量月間約8,000本月間約2,800本

絶対額ではロレックスが圧倒的ですが、ブラックベイ58の場合、発売当初の定価41.8万円ベースで見ると買取上限48万円は依然として定価超え水準。一方、直近定価約61万円との比較では中古買取はその約79%にとどまります。チューダーは直近の定価改定が中古相場に追いついていない過渡期にあると見ることもできます。

9-2. 投資効率(5年保有想定)

ブラックベイ58を2021年に当時の定価約41.8万円で購入し、2026年に48万円で売却した場合、5年間の値上がり率は約+15%。実質的にゼロコストで5年間使用できたうえで、わずかに利益が出る計算になります。

一方、サブマリーナ126610LNを2021年に当時の定価約98.5万円で購入し、2026年に138万円で売却すると約+40%。値上がり率はロレックスが上ですが、初期投資額が大きく、ロレックス購入時の「マラソン(並ばないと買えない)」コストを考慮するとチューダーの方が現実的な投資先と言えるケースもあります。

9-3. 市場ポジションの違い

ロレックスはすでに完成された王者で、投資対象として「守りの資産」。チューダーは成長余地のあるチャレンジャーで、投資対象として「攻めの資産」と整理できます。

両者は競合ではなく、補完関係にあるブランドです。「ロレックスを買うまでの中継ぎ」ではなく、「ロレックスと並行して持ちたい時計」へと位置づけが変わっています。

10. よくある質問(FAQ)

Q1. 並行輸入のチューダーでも買取してもらえますか?

A. 買取可能ですが、正規購入品(国内ギャランティあり)と比べて10〜25万円減額されます。並行品でも保証書(メーカー保証ではなく販売店保証)が付いていればやや改善しますが、ない場合は大幅減額を覚悟してください。

Q2. 保証書を紛失してしまいました。チューダー本体だけでも売れますか?

A. 売れますが、買取上限から10〜20万円減額になります。ブラックベイ58の場合、本来48万円の査定が28〜38万円になるイメージです。紛失防止のため、購入時から保管場所を決めておくことを推奨します。

Q3. オーバーホール(OH)に出してから売った方が高くなりますか?

A. 多くの場合、OH費用(チューダーは8〜12万円)に対して査定アップは3〜5万円程度なので、OHしない方がトータルで得です。例外として「明らかに動作不良がある」場合のみ、簡易調整に出してから査定に出した方が得策。

Q4. ヴィンテージチューダー(1970〜90年代)の買取相場はいくらですか?

A. モデルにもよりますが、サブマリーナ7016(1970年代)は60〜120万円、オイスタープリンスデイトナ(1980年代)は40〜80万円、モンテカルロ(クロノ)は80〜200万円が相場の目安です。ヴィンテージは状態と純正度(オリジナルパーツ率)で査定が大きく変わるため、専門店査定が必須です。

Q5. ブラックベイ58とブラックベイGMT、どちらが今後値上がりしますか?

A. 将来の値動きを断言はできませんが、構造的には、短期(1〜2年)ではGMTが、中長期(3〜5年)では58が値上がり余地を残していると見る向きが多いです。GMTはロレックス代替需要というカタリストがあり即効性が高い一方、58は安定的なファン層に支えられた地力での上昇が期待できます。

Q6. 女性物のロイヤル28mmも査定対象になりますか?

A. もちろん対象です。ロイヤル28mm(92350-0001)の買取相場は12〜18万円。ピンクゴールド仕様(92353)はさらに高く25〜35万円。レディースモデルは需要層がやや限られるため、レディース専門ルートを持つコメ兵やなんぼやが強い傾向です。

Q7. 自宅近くに買取店がない場合、どうすれば良いですか?

A. 宅配買取の利用がおすすめです。なんぼや・コメ兵・GINZA RASINはいずれも無料宅配買取に対応しており、ヤマト運輸の保険付き専用キット(補償上限300万円)で送付できます。査定後、納得できなければ無料返送も可能です。

Q8. 査定額に納得できなかった場合、キャンセル料はかかりますか?

A. 主要5社(なんぼや、コメ兵、GINZA RASIN、大黒屋、宝石広場)はいずれも査定キャンセル無料、宅配買取の返送料も無料です。気軽に複数社の相見積もりを取れる時代になっています。

Q9. チューダーの偽物(コピー品)はバレますか?

A. ほぼ確実にバレます。プロの査定士はムーブメント、ブレス重量、ガラス透過率、刻印の深さなどから数十秒で真贋判定できます。偽物を真物と偽って売却する行為は詐欺罪に問われる可能性があります。

Q10. 故障しているチューダーでも買取してもらえますか?

A. 買取可能です。リューズ折れ、ガラス割れ、不動品でも、相場の30〜60%程度の査定額が付きます。修理費を見積もると赤字になることが多いため、現状渡しでの売却が経済合理的なケースが大半です。

11. まとめ

2026年5月時点のチューダー買取市場を総括すると、以下のようになります。

買取相場は2020年比で平均1.7倍程度に上昇しており、ブラックベイ58・ペラゴス39・GMTは発売当初定価超えの水準。自社ムーブメントMT5xxx搭載モデルはETA時代より20〜30%高査定。ロレックス代替需要・METAS認証拡大・Visa Cash App RB F1チームのパートナー就任といった要因が今後の相場を下支えしそうです。高く売る最大のコツは付属品フルセット+5年以内+3社相見積もり。おすすめ業者はなんぼや+コメ兵+GINZA RASINの3社が鉄板の組み合わせです。

チューダーはもはや「ロレックスの妹」ではなく、独立した投資対象・趣味の対象として確立しました。手元のチューダーがある方は、まず無料査定で現在の価値を把握することから始めてみてください。査定は無料・キャンセルも無料です。

価格はこの記事の公開時点(2026年5月)の中央値です。実際の査定額は個体差・市況により変動するため、最新相場は各業者の無料査定で確認することを推奨します。

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長田 翼

法政大学卒業後、業界大手の買取企業にて7年間勤務。店頭査定からエリアマネジメントまで現場で経験を積む。現在は買取専門の事業コンサルタントとして、全国のリユース事業者を支援。利用者が買取で「損をしない・後悔しない」ための情報を、現場目線で発信しています。

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