
金のアクセサリーを売りたいと思ったら、まず確認してほしいのが「金の純度」です。18金(K18)・14金(K14)・10金(K10)は含まれる金の割合が違うため、買取価格にはっきりとした差が出ます。2026年4月時点の買取相場では、K18が1gあたり約19,700円、K14が約15,000円、K10が約10,500円。純度が1段階下がるだけで数千円の開きがあります。この記事では、純度ごとの特徴・刻印の見分け方・買取価格の目安をまとめて解説します。
目次
金の「純度」とは?K18・K14・K10の基本を理解する
カラット(K)の意味と計算方法
金の純度は「カラット(Karat)」で表します。純金をK24(24分の24=100%)とし、K18なら24分の18=75%の金が含まれるという計算です。
「K」の後の数字が大きいほど金の含有率が高く、買取価格も上がります。日本で出回っているアクセサリーはK10・K14・K18がほとんどで、K24の純金はやわらかすぎてジュエリー向きではありません。
なぜ純金ではなく合金を使うのか
純金(K24)は美しい光沢がある反面、硬度が低く変形しやすいのが弱点です。指輪やネックレスとして毎日使うには強度が足りないため、銀・銅・パラジウムといった「割金(わりがね)」を混ぜて硬度を上げた合金がジュエリーに使われています。
割金の種類と配合比率によって、イエローゴールド(YG)、ピンクゴールド(PG)、ホワイトゴールド(WG)といった色のバリエーションが生まれます。
18金・14金・10金の違いを比較表で確認
以下の表は、K18・K14・K10の主な違いを一覧にしたものです。
| 項目 | K18(18金) | K14(14金) | K10(10金) |
|---|---|---|---|
| **金の含有率** | 75.0% | 58.5% | 41.7% |
| **割金の比率** | 25.0% | 41.5% | 58.3% |
| **刻印表記** | K18 / Au750 / 750 | K14 / Au585 / 585 | K10 / Au417 / 416 |
| **買取相場(1gあたり)** | 約19,700円 | 約15,000円 | 約10,500円 |
| **硬度(ビッカース硬度目安)** | 約120〜170HV | 約150〜200HV | 約160〜220HV |
| **変色リスク** | 低い | やや高い | 高い |
| **主な用途** | 高級ジュエリー全般 | アクセサリー・時計 | カジュアルアクセサリー |
| **価格帯(購入時)** | 高い | 中程度 | 手頃 |
※買取相場は2026年4月1日時点の参考値(田中貴金属工業の金小売価格1g=26,288円を基準に、各純度の含有率と業者マージンを考慮した目安)
K18(18金)の特徴
K18は金含有率75%。日本のジュエリー市場で最もよく使われている素材です。金の色合いと日常使いに耐える強度のバランスがいい。ブランドジュエリーの多くがK18を採用していて、買取市場でも安定した需要があります。
変色しにくく、金属アレルギーのリスクも比較的低いのが長所。
K14(14金)の特徴
K14は金含有率58.5%(計算上は14÷24=約58.3%ですが、JIS規格では585‰以上を14金と定めています)。K18より硬度が高く、欧米ではジュエリーの標準素材として広く普及しています。海外ブランドの製品によく見られます。
日本国内ではK18ほどメジャーではないものの、手頃な価格と耐久性の高さから若い世代を中心に人気が出てきています。
K10(10金)の特徴
K10は金含有率41.7%。日本の法律上「金製品」と表示できる最低ラインです。金の含有量が半分以下のため、割金の影響を受けやすく、長く使っていると変色することがあります。
購入価格が比較的安いので、ファッションジュエリーやトレンドものに多く使われています。買取価格はK18のおよそ半分程度。
金アクセサリーの刻印の見方|K18・K14・K10を正しく読む
刻印が示す3つの情報
金製品の刻印には、主に以下の情報が含まれています。
- 金属の種類 --- 金(K/Au)、プラチナ(Pt)、銀(Ag/SV)
- 純度(品位) --- 数字部分(18、14、10、750、585、417など)
- 加工方法やカラー --- YG(イエローゴールド)、PG(ピンクゴールド)、WG(ホワイトゴールド)
たとえば「K18PG」と刻印されていれば、「18金のピンクゴールド」という意味です。
刻印の具体例と読み方
| 刻印 | 意味 | 金の含有率 |
|---|---|---|
| K24 / Au999 | 純金 | 99.9%以上 |
| K22 / Au916 | 22金 | 91.6% |
| K18 / Au750 / 750 | 18金 | 75.0% |
| K18YG | 18金イエローゴールド | 75.0% |
| K18PG | 18金ピンクゴールド | 75.0% |
| K18WG | 18金ホワイトゴールド | 75.0% |
| K14 / Au585 / 585 | 14金 | 58.5% |
| K10 / Au417 / 416 | 10金 | 41.7% |
| K18GP | 金メッキ(ゴールドプレート) | ごく微量 |
| K18GF | 金張り(ゴールドフィルド) | ごく微量 |
GPとGFに要注意|メッキ・金張りは買取対象外のことも
「K18GP」や「K18GF」の刻印がある製品は、表面だけに薄い金の層を施したものです。GP(ゴールドプレート)は数マイクロメートルの金メッキで、使っているうちに剥がれてきます。GF(ゴールドフィルド)はGPより厚い金層をコーティングした金張り製品。
どちらも金の含有量がごく少量のため、多くの買取店では買取対象外か、金としての価値はほぼ付きません。売りに出す前に刻印を確認して、GP・GFの表記がないかチェックしておきましょう。
刻印の確認方法と注意点
刻印は小さく刻まれていることが多く、肉眼だと読み取りにくい場合があります。ルーペや拡大鏡があると見やすくなります。道具がなければ、スマートフォンのカメラでズーム撮影するのも手です。
刻印の位置は製品によって異なりますが、一般的には以下の場所にあります。
- 指輪 --- 内側の面
- ネックレス --- 留め具(クラスプ)付近
- ブレスレット --- 留め具やプレート部分
- ピアス --- ポスト(軸)部分やキャッチ(留め具)
2026年の金買取価格|純度別の相場目安
2026年4月時点の1gあたり買取相場
2026年は金の国際価格が高水準で推移しており、国内の買取相場も過去最高レベルです。2026年4月1日時点の純度別買取価格(税込・一般消費者向け参考値)は以下のとおりです。
| 純度 | 1gあたり買取価格(税込) |
|---|---|
| K24(純金) | 約26,200円 |
| K22(22金) | 約23,800円 |
| K18(18金) | 約19,700円 |
| K14(14金) | 約15,000円 |
| K10(10金) | 約10,500円 |
| K9(9金) | 約9,400円 |
※2026年4月1日の田中貴金属工業の金小売価格(1g=26,288円)をもとに、各純度の含有率と買取業者のマージンを考慮した参考値。実際の買取価格は業者・品物の状態・形状により変動します。
金の国際相場と国内価格の関係
金の買取価格は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格と為替レート(米ドル/円)に大きく左右されます。2026年3月末のNY金先物は1トロイオンスあたり4,510ドル前後で推移。中東情勢の緊迫化やドル安の進行も重なり、国内の金価格は高水準を維持しています。
田中貴金属工業や三菱マテリアルなど大手地金商が発表する「小売価格」と「買取価格」の差額(スプレッド)は、通常1gあたり100〜200円ほどです。
インゴットとアクセサリーの買取価格差
同じK18でも、インゴット(地金)とアクセサリーでは買取価格に差が出ます。アクセサリーは溶解・精錬のコストがかかるため、インゴットより1gあたり数十円〜数百円低くなるのが一般的です。
ただし、カルティエやティファニー、ブルガリなどのブランドジュエリーは、金の素材価値にブランド価値が上乗せされるため、通常の金買取より高値になることもあります。

金アクセサリーを高く売るための5つのポイント
1. 複数の買取店で見積もりを比較する
買取価格は業者ごとに異なります。大手買取チェーン(大吉、なんぼや、コメ兵など)だけでなく、地金専門業者(田中貴金属工業、日本マテリアル、リファスタなど)にも見積もりを取り、最低3社は比較するのが鉄則です。
2. 金相場が高いタイミングを選ぶ
金の買取価格は日々変動します。国際情勢の不安や円安の進行時には金価格が上がる傾向にあります。急ぎでなければ、相場を定期的にチェックして高値のタイミングで売ると、数千円〜数万円の差が出ることも。
3. 付属品・保証書を揃える
ブランドジュエリーの場合、箱・保証書・鑑定書があると査定額が上がる可能性があります。購入時の付属品はできるだけ保管しておきましょう。
4. 汚れを落としてから持ち込む
金自体は変色しにくい金属ですが、皮脂や汚れが付いていると査定に影響することがあります。柔らかい布で軽く拭いてから持ち込むだけでも、印象は変わります。
5. 手数料・精錬費の有無を確認する
買取店によっては、買取価格とは別に手数料や精錬費を差し引くケースがあります。「手数料無料」を掲げている店舗を選ぶか、事前に手数料の体系を確認しておくのが賢明です。

よくある質問(FAQ)
Q1. K18とK14はどちらが売れやすいですか?
日本国内ではK18の流通量が圧倒的に多く、買取店での取り扱い実績も豊富です。K14は欧米製のジュエリーに多いですが、国内でも問題なく買取できます。K18のほうが査定基準が明確で、取引がスムーズに進みやすい傾向はあります。
Q2. 刻印がないアクセサリーは買い取ってもらえますか?
刻印がなくても買取可能な場合があります。多くの買取店ではX線分析装置や比重計で金の純度を測定するため、刻印なしでも正確な査定は受けられます。ただし、刻印がない製品は偽物のリスクもあるので、信頼できる買取店への持ち込みをおすすめします。
Q3. 18金のホワイトゴールド(K18WG)とイエローゴールド(K18YG)で買取価格は違いますか?
K18WGもK18YGも金の含有率は同じ75%なので、1gあたりの金としての買取価格は基本的に同じです。ただし、ホワイトゴールドに含まれるパラジウムにも貴金属としての価値があるため、業者によってはわずかに高く査定されるケースがあります。
Q4. 壊れた金アクセサリーも売れますか?
売れます。金の買取は素材としての価値が基準なので、チェーンが切れた・石が外れた・変形しているといった状態でも、重量に応じた金額で買い取ってもらえます。修理に出すよりそのまま売るほうが経済的な場合がほとんどです。
Q5. 金の買取に身分証明書は必要ですか?
必要です。古物営業法により、貴金属の買取時には運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどの本人確認書類の提示が義務付けられています。なお、金地金(インゴット等)の売却額が200万円を超える場合は、買取業者から税務署へ支払調書が提出されます(ジュエリーの売却は支払調書の対象外です)。
Q6. 金を売った利益に税金はかかりますか?
個人が金を売却して得た利益は「譲渡所得」として所得税の課税対象になります。ただし、年間50万円の特別控除があり、利益が50万円以下なら課税されません。保有期間が5年を超える場合は長期譲渡所得となり、課税対象額がさらに2分の1に軽減されます(国税庁 No.3161参照)。
Q7. 宅配買取と店頭買取はどちらが高く売れますか?
店頭買取のほうがわずかに高くなる傾向があります。宅配買取は送料や保険料のコストが発生し、その分が買取価格に反映されるためです。ただし、宅配専門業者の中には店頭と同水準の価格を提示するところもあるので、一概には言い切れません。
Q8. K10のアクセサリーは売る価値がありますか?
2026年4月時点でK10の買取相場は1gあたり約10,500円です。10gのK10ネックレスなら約105,000円。金相場が高い今の水準では、K10でも過去と比べてかなりの高値で売却できます。
まとめ|純度を確認してから売却すれば損をしない
金のアクセサリーを売るときに一番大事なのは、刻印を見て純度を把握すること。K18・K14・K10の違いを知っておけば、買取店の査定額が妥当かどうか、自分で判断できます。
2026年は金の国際相場が過去最高水準にあり、売却には好条件の時期。手元に使わなくなった金のアクセサリーがあるなら、まず刻印を確認して、複数の買取店で見積もりを取るところから始めてみてください。